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皮膚がんの3つの症状!【コノかゆみやほくろは危険です!】

<監修医師 Dr.masa>
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皮膚がんとほくろの関係、テレビなどでもよく話題になったりしますよね。ほくろがだんだん大きくなってきた、形が変わってきた、かゆみが生じる、なんてことはありませんか?

また、そういった状態のほくろは、皮膚がんとどのように関係しているのでしょうか。今回は皮膚がんの3つの症状と、危険なほくろについて検証していきましょう。

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皮膚がんとは?

 

皮膚にできる悪性腫瘍を皮膚がんと呼びます。まず、この悪性腫瘍について解説していきたいと思います。

 

皮膚の構造

人の皮膚は外側から順に、表皮、真皮、皮下組織に分かれています。表面に近い表皮は、角層、顆粒層、有棘層、基底層で構成されています。

皮膚がんは、皮膚のあらゆる場所にできますが、表皮のどの層から発生するかによって、がんの種類が違ってくるのです。

 

皮膚がんの種類

基底層から発生するがんを基底細胞がん有棘層から発生するがんを有棘細胞がんと言います。

そして、最も悪性といわれる皮膚がんが、悪性黒色腫またはメラノーマと呼ばれるがんです。これも基底層から発生するがんです。

メラノーマについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
メラノーマの初期症状はコレ【4つの種類をご存知ですか?】

 

皮膚がんとほくろ

ほくろはがんになる、というのをよく耳にしますが、実はほくろががんになるわけではありません。ほくろは良性腫瘍であり、皮膚がんとは別のものなのです。

では皮膚がんはどうかというと、ほくろのように見える病変で、色や形を変えたりしながら広がっていく悪性腫瘍なのです。

 

皮膚がんの検査

ほくろなのか皮膚がんなのかは素人には判断しづらいところですよね。

そこで、ダーモスコピーという特殊な皮膚科専用の拡大鏡を使い検査をします。これは、病変にエコージェルを塗り、強い光をあてて拡大して観察する診断法です。これにより、色素沈着の状態からほくろと皮膚がんを見分けることができます

悪性黒色腫など、病変を刺激すると危険な細胞を切除することなく検査できます。さらに詳しい検査に、バイオプシー(生体検査)があります。

診断を確定するために、腫瘍の一部、または全部を採取し、薬品で染色して顕微鏡を使い診断をします。診断が確定した後は、他の場所に転移していないかを調べるために、X線やCT、MRI検査、超音波検査などが行われます

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皮膚がんの症状

 

次に、皮膚がんの症状について挙げていきたいと思います。

 

基底細胞がんの症状

基底細胞がんは、頭や顔に発症する割合が8割にもなり、特に顔の中心部に出来ることの多いがんです。ほくろが盛り上がったように見え、陥没した中心が潰瘍となり出血を伴うこともあります。

 

かなり深部まで進行することがあり、顔の広範囲に広がってしまいます。このがんは、病変の周りの組織を破壊しながら進行するため、手術の際には再発防止のため5~10㎜の辺縁を切除する必要があります。

 

切除する深度は、発症した部位によって異なります。軟骨や骨などのかなり深いところまで切除が必要になる場合もあります。転移することはまれで、命にかかわるようながんではありません。

ほくろと皮膚がんの見分け方についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
ほくろがかゆい原因!皮膚がんとの見分け方を解説【要注意】

 

有棘細胞がん

有棘層から発症する皮膚がんです。高齢の方に多く、長く蓄積してきた紫外線の影響が大きいようです。

紫外線による皮膚疾患を日光角化症といい、顔や手の甲にできるのですが、この皮膚疾患が有棘細胞がんに移行する割合は5年以内で20~40%にもなります。

 

腫瘍のある皮膚の表面は盛り上がり、触った感触はザラザラ、ゴツゴツとしています。進行すると腫瘍がカリフラワー状になり、細菌感染による炎症のために痛みや悪臭を放つこともあります。

 

基底細胞がんと違い、リンパ節や内臓に転移するがんです。また、子宮がんの発症誘因であるヒト乳頭腫ウイルスが、有棘細胞がんの発症に関わりがあるということも分かってきました。

 

悪性黒色腫

メラノーマと呼ばれる、悪性の皮膚がんです。皮膚のメラニンを作るメラノサイトががん化してしまう腫瘍です。

ほくろと非常によく似ており、素人には判断するのが難しいのですが、かゆみがある、大きさや形が変わってきた、ほくろと皮膚の境界線があいまいで色にむらがあるなど、気になる症状がある場合は悪性黒色腫の可能性が高いので、ただちに皮膚科を受診してください。

 

悪性黒色腫は3つの皮膚がんの中で、最も死亡率の高いがんです。比較的早い段階から転移してしまうため、早期発見が重要になります。

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皮膚がんの原因

 

紫外線

紫外線を浴びることによって基底細胞の遺伝子に傷がついてしまいます。この傷は、通常は2日ほどで正しく修復されるのですが、このときに間違って修復されてしまうことがあります。この遺伝子の突然変異が皮膚がんの原因になるのです。

 

高齢化社会

皮膚がん患者が増加している背景には、高齢化社会があります。高齢の方ほど、長く紫外線を浴びているため、皮膚がんになるリスクが高まります。

また、加齢により肌のターンオーバーが遅くなってしまうことも、高齢になってから皮膚がんを発症する原因と考えられます。

 

慢性的な皮膚疾患

がん前駆症と呼ばれる、将来がんになる確率が非常に高い皮膚疾患があります。ボーエン病、日光角化症、白板症、色素性乾皮症などが挙げられます。

これらの病気自体はがんではありませんが、放置しておくとがんになる可能性が高い疾患です。

また普段と異なる身体の変化は、実は何らかの問題を抱えているのかも知れません。こちらを参考にして下さい。

【関連記事】
爪の血豆の治し方!【メラノーマなら放置しちゃダメ!】

 

放射線や化学物質

放射線による皮膚障害や、化学物質が原因で皮膚がんになることもあります。日焼け止めやシャンプー、化粧品に配合されているオキシベンゾンには発がん性の危険があるということが分かってきました。

日頃から使っている化学物質により、知らず知らずのうちに皮膚がんの原因を蓄積してしまっているかもしれません。

 

最後に

しるし   

皮膚がんは早期発見で適切な治療をすれば、5年生存率は85パーセント以上にもなります。死亡率の高い悪性黒色腫も、早期発見により完治が見込めるものです。

ほくろの形が変わったりなど、変だな?と感じることがあったらすぐに医療機関を受診してくださいね。

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